Fernandes Stratcaster
Steve Lukather Model

(ST-90SL ???)


 No. NONE
 Pickups : 3 Single Coil(TS-1)
 Controls : 1 Volume / 1 tone(2 Tap SW)
 Pickup Selector : 5 Position
 Neck : Maple(1 piece)
 Nut : Brass
 Frets : 22 Vintage Style
 Bridge : Synchronized Tremolo(Brass Saddles)
 Body : Alder ? (2 piece)
 Color : SSR(body & neck)

 ご存知『TOTO』のギタリスト、スティーヴ・ルカサー・モデル?
 『?』の意味はロックを聴くようになりギターに興味を持ち始めた頃
 八王子の下倉楽器でフェルナンデスのカタログを入手した
 1984年1月現在のカタログ。今も大事に持っている
 某社のカタログはLPレコードのジャケットを意識した結構豪華版
 表紙を飾るのは、ブラッド・ギルス(ナイト・レンジャー)
 このカタログに載っているルカサー・モデルは2種類
 当時最新のフロイドローズ・ブリッジとEMGピックアップ搭載
 もう一つはボディだけではなく、ネットまでも赤く着色されたギター
 ハードウェアパーツは全てゴールド。ピックガードもブラス製である
 とても派手なギターだ。元はコンポーネントギターの雄・ムーンが
 来日した際にルカサーにプレゼントしたそうな・・・?
 ちなみに自分の知る限りでは『AFRICA』、『TILL THE END』の
 プロモでこのギターを見ることが出来る

 カタログにある写真と見比べると違う点がいくつかある
 ピックガードはブラス製ではなく、サーキットも3SWに対してポットに
 よるSWとなっている。しかし、ナットとブリッジのサドルはブラス製と
 なっており、ピックアップの方向性もいっしょで、何と言ってもネック
 まで 着色されているということで、まぁルカサー・モデルなのかな?
 インターネットで色以外(全て黒)が全くいっしょのギターを発見!
 おそらく84年以前から既にあったモデルでカタログにある豪華盤を
 製作する前に色だけ塗り変えちゃえ〜!的なモデルかと思います
 カタログでは定価9万円ですがこのギターは当然もっと安いでしょう

 状態はフレットの減りもなく中々良い。生音はブラス製のナットと
 ブリッジのせいかシャキッとした硬い感じですが、アンプを通すと
 太い音質のピックアップとブレンドされ、トラディショナルなストラト
 とは方向性が違うことがわかります
 ギター自体の鳴りも良く、中々気に入りました!






『FERNANDES』のカタログより(1985.1)


ちょっと笑える話

カラーであるがカタログでは『SSR』とある
これはシースルーレッドの略と1984.1版にあるが
『see through red』と思われ、正しくは『STR』となる

1985.1版からは詳細の記載がなくなり、1989.10版にて
やっと『STR』の記載になる

日本人ですねぇ〜
ギターの造りはしっかりしているので問題ないんですけど・・・


2004年1月末、池袋のイケベ楽器に行ったら
『SCHECTER Luke Custom』と題され新品が展示されていた
さすが本元は凄い! 販売価格 \328,000也
リア・ピックアップこそハムバッキングになっているが
サーキットは私のフェルナンデスといっしょナンデス!(失礼)
遥か昔に使用していたものが今、新品で売られているとは・・・
ある程度歳のいったお金持ち相手、そしてその中でこのギターに
目を奪われる人は何人もいないのでは?
完全限定品(極少)と思われます

イケベ楽器のHPより
(問題があればお申し付け下さい。即刻削除致します)



 Fernandes Stratcaster(改)
 HARU Model


 オークションにて入手したこのルーク・モデルですがボディから
 ネックまで赤く塗装されているわりにはピックガードが黒なので
 少々地味
 ブラスのピックガードでないことがわかっていた入札時から
 ピックガードを変えて『HARU仕様』にしたいな!と考えていました
 ギター自体の作りはまず良く、気に入っているので今後もサーキット
 等はいじらないつもりです

 当初はショップに頼もうと思いましたが、それではHARU仕様を
 謳えないかな?と自作することにしました
 ギター作りの知識などない私ですが『下手の横好き』もの作りが
 好きな私・HARU。ない知識を絞って考えました

 材料に関しては仕事で受験することとなった試験が終了後
 東急ハンズ でチェック。実際には地元の品揃い豊富なドイトで
 入手しました
 材料費、計3,739円
 電動ドリル・ヤスリ等ツールはこれまで手掛けたもの造りで
 入手済み

 きれいに出来るか自信はありませんが、色はHARUのブルーは
 合わないので赤が映えるようにパールホワイトにしました

 パッと見白に見えてしまうのが残念(思い描いていたものと違う)
 ですが単体としてはうまく出来たと思います(若干ムラ有り)
 大分イメージが変わりますね
 透明のままでも良かったかな?なんて思っています
 客観的に見てオリジナル(本物)のゴールドが吟味して創った
 であろうに合っているように思えます
 でも同じではマネに過ぎませんし、苦労して製作した(挑戦)ことに
 HARU仕様としての意味(価値)があるのではと感じています

 ピックガード自作に準じ、ブラスナット、フレット、ペグも磨きました



 下部に簡単な行程を記します





 ◆材料・工具◆(今回購入のもの)

   アクリル板(透明・320mm×550mm、厚さ2mm) 
     ・好みのカラーが見つからず塗装することに
   糸ノコ(ピラニア/トルネード)
     ・外形切断用
   カラースプレー(パールホワイト)
     ・探していたものはこれ!
   アルミテープ(50mm×10m、厚さ0.1mm)
     ・サーキットの絶縁用
      ちなみにこれをバイクのフェンダーの裏に貼っておくと
      マディのレースで泥が付きにくい


●その他、製作に使用した工具

工具 用途 入手・使用情報
電動ドリル 穴あけ・成形のためのヤスリがけ 学生時代、自作エフェクターを何台が作った
ポット、等の穴あけに使用
それ以来何かと使用している
ヤスリ(金属・棒状) 成形のためのヤスリがけ
主に口径を広げるために使用
形状の違うものを何本か所有
丸棒2本と角棒1本を使用
ヤスリ(耐水ペーパー) 仕上げのヤスリがけ 何かと使用することがあるので常に80番〜2000番までは
ストックしてある
400番・800番を使用



◆製作工程◆






 ●型どり

  型をとって糸ノコで切断します








  あぁ〜、やってしまったぁ〜!

  外形が切り終わったところで穴を開けていたら

  んん・・・、何かおかしいぞ?
  あちゃー! 割れているではないか!
  切り急ぎ、割ってしまった





 ●外形切断後

  気を取り直し、2枚目の切断
  2枚取れる大きさがあって良かった
  失敗するつもりは全くないが、これまでいろいろ自作してきて失敗した
  経験が心のどこかにあったのだろう?
   (失敗して再度購入に行った覚えがある)

  今度は気をつけながら切断し、とりあえずうまくいきました



 ●ピックアップの穴とセレクターの細い穴、ポットの穴開け

  ピックアップの穴は以外と苦労しました
  ドリルでいくつか開けてから糸ノコを通して切断します

  セレクターの穴は困難を予想していましたが、難なく出来ました!

  ポットの穴はドリルの口径がこれ以上の大きさがないため、足りない分は
  ヤスリで穴を広げます。とりあえず場所決めて開け、後で仕上げます


 ●ドリルに付けたヤスリで穴を広げての実寸作業と外形の成形

  一度ではピッタリとはいかないので穴は実際より小さく開けます
  誤って大きく切り過ぎてしまうと、もう修正は利きません
  手作業の基本ですね! と言いながら、削り過ぎてしまったところもあります
  失敗しないためには少しずつ削ってはギターにあてて確認しながらと
  いうことになりますが、そこまではやってられません
  重要なのはピックアップの穴の位置です。これは音に影響しますからね
  8点止めの穴の位置の許容範囲内で仕上げることが重要です
  専用機械のようにピッタリというのは無理ですからどこかで妥協しなければ
  いけません
  そこがネックとの接地面ということになり、少し大きくなりました
  外形の成形には一番時間がかかりました
  また8点止めの穴あけは結構気を使いました


 ●裏面の塗装を終え、表面にかかった塗料をうすめ液でおとす

  使用書にはシンナー類で拭くと細かいキズがつくと書いてあります
  しかし、このままではあまりにももったいないので丁寧に拭き取ります
  拭き残しを洗剤と水で洗い流します
  きれいになったと思ったら・・・ おや?
  裏面の塗料が流れているっっ!
  せっかくきれいに塗ったのに! おい、水で流れちゃうの?
  塗料は残っているので良いが、また同じ作業があるし、どうしたものか?



 ●塗装後、外形を仕上げ、絶縁のアルミテープを貼り、完成!

  塗装を裏面にした理由は表面だと弾いているうちに剥がれてしまいます
  元々好みのあり物がなかったというのもありますが、透明にした理由は
  ここにあります。透明度の高いアクリル板を選んだ理由ももちろん計算ずく

  再度塗装し、前回の失敗を踏まえ先に外形(側面)の塗料を紙ヤスリで
  落とします
  表面の塗料を落とし、今度は十分乾燥時間をとって、尚且つ水で流さず
  緩めのしぼった布で拭き取りました
  最後に絶縁のためにアルミテープを貼り、完成!



◆改造前と改造後◆
  比較して見て下さい。想い描いていた感じと大分違った印象になってしまいました
  明るくはなりましたが、パールホワイトが本当に近くで見ないと分からず、白に見えて
  しまいます。シュミレーションをした方が良かったかな?
  まぁ、大変な手間だったのですぐには作り変える気はありません
  ギターの造りは気に入っているので良いでしょう


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