二風谷

シシリムカ(沙流川)のほとり、北海道沙流郡二風谷の紹介をします

毎年、8月20日行われる『チプサンケ』(舟おろし祭り)の紹介をします


二風谷はこんなとこ      (1998年のビデオより)

ナレーション/
北海道・第3日目。ここは平取町二風谷です
今日、8月20日はアイヌ民族の伝統の祭り『チプサンケ』(舟おろし祭り)が行われる日です
この二風谷は昔からアイヌの人が多く、現在でも住人の8割がアイヌの血をひいています
アイヌとは、アイヌ語で人間を意味しています
二風谷を訪れるのは3回目。3年連続ですがチプサンケのお祭りは2度目です
昨年は写真を撮っていたため遊べなかったので、今回は参加して楽しみたいと思います

まずは祭りを行うにあたって神々に対し、感謝し、安全を祈る儀式『カムイノミ』が行われます



 カムイノミ

 神々に対し感謝し安全を祈る儀式
(火の神、家を守る神、水の神、山の神などへの祈りがある)





 イナウ

 人間の祈りを神々に伝える役目をする
      (ヤナギを多く使用)



 ヌサ(祭壇)

 アイヌの人たちは、それぞれの家ごとに
 重要な神々をまっている




 イクパスイ

 神に酒をささげるために使うもの
 尖った部分の裏には口があり
 アイヌの言葉を神々に伝える
 様々な模様が彫られている




 チプサンケ カムイノミ
 (舟おろし祭りの儀式)

ポロチセ(大きい家)の中でカムイノミが始まりました

アイヌ語での祈りが始まりました。

チプサンケ アペ ヘコテ カムイノミ
舟おろし 火の神への祈り

国土を司る神(火の神) 遠慮と共に ではあるけれど
先祖の風習で あったので 神の御心に 礼拝しながら
さかずきを持ちます
この御神酒 この酒は 祭に参加した 大勢の人で 買った酒です
その最初のさかずきを 火の神様に お捧げをして いるのですよ
今日の日に私共は 昔の遊びを しますので
火の神のご守護 それと併せて 水の神様 そのご加護が
あるならば けがひとつなく いやなうわさもなく
私共の遊びが 事故もなく終わるように
私共をお守り下さること 心からお願いをして 礼拝いたします


チプサンケ ワッカウシカムイ アノミ
舟おろし 水の神への祈り

火の女神が ことばをそえた このさかずきを 上座の窓から 外へ出され
水の神様と 申しましても 瀬を司る女神 その女神様へ
御神酒と共に 言葉を走らす その意味は いまではもう アイヌの風習
かすみのように にじのように 消されそうに なったとはいえ
一つの遊びでも あったならばと 村人たちが 相談をして
舟乗り遊びを 神のふところで 私共はしたいのです
どうぞ驚かれずに 私共のこの遊び その遊びから 目をはなさずに
お守りください 私共は礼拝いたします

(原文・訳=萱野茂/資料提供=二風谷アイヌ語教室)

祈りが終わり、古式舞踊が始まりました

チャピヤ(あまツバメの踊り)
ハララキ(大空を舞う、鶴の様子)
アンナホーレ(水鳥の踊り)
ヤイサマ、ホリッパ(自由に踊る、輪踊り)

カムイノミが終了し、アイヌ シト(米といなきびの団子)を頂きます
昨年は砂糖をまぶしていましたが、今年はみたらし風です
続いて、鹿汁を頂きます
貰ってばかりで申し訳ない気がします

送迎バスでチプサンケのスタート地点へ移動

ナレーション/
いよいよ『チプサンケ』(舟おろし祭り)が始まります
2年前まで二風谷の河原で行われていましたが、ダムが建設されてしまったため
ダムの下流に移動して行います
この場所にて何艘かの丸木舟に乗り、約1km程下ります

ナレーション/
ここが下った場所です
ここで下る舟に乗れなかった人が乗ったり、わざと転覆させたりして遊びます

チプの操舵が結構、難しい。祭りということでちょっと定員オーバーなのもあるが

私は運良く、下るチプに乗ることができました
ビデオで優雅なシシリムカの川下りを撮ろうとしましたが、丸木舟ということで
転覆の恐れ有り(っていうかまずやるね!)ということでライダーにカメラを預けて下りました

今年の『チプサンケ』は、昨年より数倍楽しかった
チプ(丸木舟)に乗ってのゴールまでは、転覆・座礁。準備のよい(海パン着用)私が川に入り押します
ただ、ゴール地点では、記録に専念したため遊べなかった
楽しそうなみんなが羨ましかった
今日晴れていたのはチプサンケの行われていた2時間程のみ
やっぱり、神のお祭りだ(カムイノミが利いたのだ)



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