1995年 苦しさをバネに再び

平成7年7月27日(Thu)〜8月7日(Mon)・滞在9日間

(ギャラリー&リポート)

やめようかな?と思ったけれどやっぱり書きます
はっきり言って、ただの日記です。お許しください。何せ昔のことなんで・・・

1993年夏、念願の250ccのオフロードバイクを手に入れ、この地を訪れた
そこには素晴らしい感動があった
また、行きたいと思った。
この地には計り知れない何かがあると・・・
でも、『絶対』、とはいうものはまだなく、行けたらなぁ〜、という感じ
その頃はバイクを操ることの楽しさを知り、レースに明け暮れていた

1994年春
それは不意に訪れた。初めて友達とレースに出場することになり、河川敷で
練習をしていた時だ
レースのバイクは自分のミニバイクCRM、このバイクを友達に貸し
自分は友達のKLXに乗っていた。フロントが切れ込み、バランスを崩し転倒
大したことではない、いつものこと。しかし、立とうとした瞬間、右足を激痛が襲う
立ち上がることが出来ない

その答えは・・・

右足根骨骨折。右足甲の複雑骨折。正に粉砕であった
これまでレースで凄い転倒はしていたが、大きな怪我はなかった
まさか、こんな立ちゴケのような転倒で骨折とは・・・
(今まで大きな怪我をしたをしたことがなかった)
K社特有のパイプフレームによるエンジンガードによってやられました
そんな時、この広大な大地のことを思い出した
この地にはもう行けない(大袈裟だなぁ)
それから、リハビリ。冬に車に激突しながらも戻って来たのです

今回は、林道を走りながら北を目指すことにして、旅は始まったのです





 第1日目。霧だぁ〜

 7時45分 釧路港着。下船。何はともあれ和商市場へレッツゴー!
        ごはんを買い、トッピング
        中身はもちろん海胆といくらです


10時50分 北海道の味を堪能した後は汗をかかしていただきます
        ここは道東スーパー林道の入口(白糠側)
        ここから60kmを越すダートの始まりです。ワクワクしますねぇ〜
        霧で寒い釧路を出発しましたが、ここではすっかり晴れて暑いです
        北海道に来て何で暑いおもいをしなければいけないんだぁ!





 12時35分 川の音のみが聞こえる林道でしばし休憩


 13時42分 留真のT字路(道道56号・本別浦幌線)
         やっと出てきました。感想は、一言長い
         前半は浮き砂利の走りづらい下りで困った
     (大量に荷物ということもあるが、3分の1でこれでは・・・)
         後半はそれなりに走りやすいところもあり
         スピードを出していけるところは気持ち良かった
         まぁとにかく長いねぇ〜



 14時47分 ♪この木 何の木 気になる木(気になる木)〜

   某CFの初代のロケ地のはるにれの木(豊頃町指定文化財)

17時50分 十勝ダムキャンプ場(無料)着
        初めての一人のキャンプは蚊が多く、虫よけを持ってくればよかった
        今日は疲れた〜。しかし、明日は3つの露天風呂三昧。楽しみだね!


第2日目。雨

6時30分 起床。初めてのテントの居心地は・・・、3回も起きました
       場所がいくらか斜めで頭が下だったので頭も少し痛い。これも経験か?

昨日買った十勝メロンを食べる
一度やんだ雨がまた降ってきたが、待っていてもしようがない。温泉へGoだ!


 ヌプントムラウシへの林道入口。ここからダートが始まります
 キャンプ場で逢った埼玉県入間市のSX200さんと温泉に向かいます
 彼は昨夜遅くに団体が騒いでいる中、隣にテントを張ってもいいですか?
 と丁寧に声をかけてきた人。彼は服装・装備・他、どれをとってもジミ
 でも何かバイクの旅を知り尽くしているような感じだった
 初めての一人の北海道の旅の私には頼もしく思えた

 (この写真は帰りに撮ったもの)


10時15分 『ヌプントムラウシ温泉』着。雨がやみました。
        ここまでの道のりは、水溜りが多かったが中々面白かった
        ここが噂の・・・。ぬるい湯だなぁと浸かっていたら突然暑い湯が吹き出てきました
        間欠泉だったのね

12時23分 レイサク林道。秘奥の滝へはハードで、またガソリンも心配なので断念



 パンケニコロベツ林道

 1km以上続くストレート・ダート
 走りやすいダートであったが途中、鹿が飛び出したりと
 やはり関東のようにはいかない。集中しないと
 でもこのストレートだけは唯一気をぬくことができ
 雨上がりであったが北海道を感じた

15時15分 本日2つ目の露天風呂はここ人造湖・糠平湖の湖畔、『さわと温泉』です
        ここまでは湖の周りのダートを8km程走り、小川を渡ります
        熱くていいお湯です

17時18分 置戸鹿ノ子キャンプ場(300円)着。また雨です
        ここまではダート走行。ここで2回程危ない目に・・・
        1回目は四駆車とのすれ違い、2回目は川となったダートの窪地にタイヤを
        とられ、転倒しそうに・・・。どちらもまぬがれて良かった
        集中力を切らせていたのでラッキーとしよう
        3つ目の岩間温泉は諦め、2日目のキャンプ場。偶然か今日もダムの下だ
        設備はトイレと水しかないが人も少なく落ち着く
        昨夜はキャンパーが花火・おしゃべりでうるさかった。虫も昨夜より少ない
        ごはんは少し硬いがまぁうまく炊けた方だ
        今日は何かしら心配しながら(ガソリンなど)走ったが、結果的に道は100%正解
        でも、もっと余裕が欲しいと思った。バイクも洗車したことだし、明日は3日目
        そろそろ慣れてリラックスして走ろう。雨は降るだろう。そう思っていよう




 第3日目。またもや雨、それも本降り、やみそうにない

 大変な片付けを終え、出発
 すぐGSに入る。この土砂降りにGSのおじさんは『どうせやまないよ』
 少し雨宿りしてきなとコーヒーをごちそうしてくれた
 この土地の暖かい人柄を初めて知った



 15時12分 氷のトンネル

 雨はやむどころか
 ますます強くなるばかり・・・

18時00分 えさし・YOU・ライダーハウス着



ここまでの道のり
今日も危ない目に遭いました
丸瀬布から滝上の丸立峠のダートでまたもや車にぶつかりそうになりました
雨のダートは怖い。荷物満載なので思うように運転できない
雨は強くなるばかりで、キャンプも無理そうなのでひたすら走りました
オホーツクにでました。おぉ雨がやんだ。やったぁ!
しかし、休憩しているとまた雨が・・・、そうです。雨を追い抜いたのです
枝幸に着き、何かを捜しているライダーに声をかけるとライダーハウスがあるとのこと
よかったぁ〜。今日はこの一言に尽きるね
頼む! 明日はやんでくれ!




 第4日目。雨

 5時に降っていた雨も、7時を過ぎて小雨に
 やむか、やむかと考えているうちに
 時計の針は10時を指していました

 よし出発!ケモマナイ林道だ

霧のケモマナイ林道
ここまで何とか潜り抜けて来ましたが、とうとうやっちゃいました  トラブル・ギャラリーへ

15時20分 ノシャップ岬着。青少年科学館見学(150円)

16時57分 海に浮ぶ利尻富士バックに!
        岩手から来た写真目的の人(車)と利尻富士が見えるまでしばし会話
        余裕の一日だった。(ほんの半日前に車に激突されたことなどもう忘れていた)
        オロロンライン最高!これといって何もないがこれぞ北海道。走るためにある道だ
        やっと晴れてきました。久しぶりの青空。空って青かったのね(笑)
        ここで卑怯?にも警察が取り締まりをしていた。目の前で3台のバイクが餌食に・・・

17時46分 兜沼公園キャンプ場(無料)着



とても良いキャンプ場だ。人はハンパじゃなく多いが皆、モラルがある
このキャンプ場、その名前からかとにかくカブトムシが多い
トイレに行くまでも何十匹とぶつかってくる始末
乗り入れOKで無料だなんて信じられない。夜は高知・徳島・静岡・福島から来たライダー達と
楽しい夕食をした。酒の肴はもちろん北海道談議と私の激突話
やっぱり、ライダーハウスよりキャンプだということを実感した(昨夜は救いに船だったが)




 第5日目。雨

 11時40分 利尻・礼文に渡る連泊の友と雨がやむのを
         待っていたら、こんな時間になってしまいました
         みんなに見送られ出発。あら!立ちゴケです
         ハズカシー!




 奥幌内本流線入口

 やんだ雨だったが、音威子府辺りからの雨は強くなるばかり


 神門の滝

 せっかくなので見に行きました

 5分くらいかな、誰もいません

 当然か・・・


 ピヤシリ林道

 雨もさることながら、結構荒れている
 峠付近は霧だらけ、5m先しか見えない
 昨日を思い出します。気をつけていこう
 おぉっと! 鹿の親子です

   

時間・約80分、距離・32kmを何とか無事に走破


17時50分 ふうれん望湖台キャンプ場(500円)着

ここは静か過ぎてちょっと怖い。しかもバイクは2台だけ。あとは車
でも施設は風呂もあるし、申し分ない

夕食はジンギスカンです
今日は遅かったので明日は早くでよう
雨は降ったりやんだりをくり返しています




 第6日目。晴れ

 おぉー晴れています
 何と気持ちの良い朝でしょう
 湿ったシュラフを干し、コーヒーを入れ
 散歩します

8時43分 出発

11時00分頃 旭川。優佳良織工芸館・国際染織美術館・雪の美術館
         天気も良く、ゆっくり見学

13時36分 望岳台着
        着く10分前、夕立に遭う
        フィルムが巻き取れない。電池かと思いバッグの中で開けて手が巻き取るが
        原因は湿気により、フィルム同士がくっついてしまったようだ
        たのむ写っていてくれ



 14時20分 『吹上温泉』着

  人が多いのと車上荒らしの心配でゆっくり入れなかった



 17時15分 麓郷の森着

   懐かしい黒板五郎の家



 18時30分 『北の国から』資料館(富良野駅前)

    この時期だけ公開


今夜の宿は富良野ツーリングトレイン(700円)です。一度は泊まりたかった

(写真は翌朝撮影)

ツーリング・トレインはただ狭いだけでいいことなし
まぁ一度で良いでしょう
今日は出発も早く、丸々一日使えた。早起きは三文の得だね
早く寝て、明日も早く出よう。そのためにも晴れてください・・・


第7日目。かろうじて晴れ



 8時21分 かんのファーム着

   やっとラベンダーが見れました
   時期が遅いのでちょっとしかない




 9時26分 当麻ダム展望台

   この旅で一番の天気。暖かい



 10時28分 層雲峡

   博物館を見て、ロープウェーで上まで
   登山はしなかった



 14時15分 『岩間温泉』着

  川渡りをして来ます
  川の水を入れるポンプ故障で湯が少ない
  桶で入れるがラチがあかない


 16時55分 国設然別峡野営場(250円)着

    辿り着くまで、この旅で一番の寒さに変わる
    温度差が激しい日だなぁ〜


  (写真は翌朝に撮影)




 『鹿の湯』

 川沿いの温泉だが、寒いせいか湯気で何も見えない

KLX君と夕食をとり、楽しいキャンプ
天気が良いとこんなにもゆとりがあるのかという感じだった
明日も早くでて、ゆっくり行きたいね


第8日目

今日はちょっと距離がある。目標は襟裳岬!


 5時34分 起床。気持ちの良い朝です

   コーヒーを飲んで、『鹿の湯』へ
   昨夜は何も見えなかったが
   こんな景色だったのね
   何より天気が良いので最高!





 10時45分 愛国駅着





 11時18分 幸福駅着。

14時11分 襟裳岬着
        黄金道路は晴れているけど、霧がでてとにかく寒かった
        襟裳岬はアイヌ語で、『オンネ・エンルム』と、いうそうです
        『オンネ』とは、年老いた人という意味で、この岬が遥か沖合いまで続いて
        いるところから、子や孫のように岩礁が続いていることを表しています
        んんん・・・正にその通り
        『エン』は突きでている。『ルム』は頭という意味
        したがって『エンルム』で岬となる

17時41分 うらほろ森林公園キャンプ場着

明日はいよいよ帰る日。思えば短い旅だった


第9日目。くもり

昨夜はガキがうるさく、せっかく早く寝たのに起こされ、それから寝れなかった
然別でさされたか、体中がかゆい

9時15分 釧路市丹頂鶴自然公園(300円)着

12時54分 釧路フェリーターミナル着


8泊9日の旅のうち、6泊がキャンプということで、まずまずキャンプの楽しさを知った
キャンプ場に着いて、準備、食事を作って食べ、寝る。朝、コーヒーを飲んで撤収して出発
生きているという実感が得られた
宿のゆっくりとした旅をしばらくしていないが、一人のときはキャンプの方が良い
初めてということで、1、2泊目は心細かったが、いつの間にか普通の生活になっていた
北海道は必ず、また来る。ただ次は、アメリカ・オーストラリアだ
(こんなこと言ってたんだ・笑)

天気には恵まれなかったが、9日間とても良い旅であった


※このリポートは、1995年のこの旅の日記を元に思い出し書いてますが
  少なからずこの後、現在(平成14年4月)まで計8回のこの地の旅による『想い』が
  入ってしまっていることをご了承ください


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